シミを防ごう!シミができる原因と予防法、改善方法を解説

シミが気になる。シミを予防したい。

30代以降の女性にとって、シミは非常に厄介な問題です。

 

シミがあると、一気に老け込んで見えます。

ある程度は化粧で隠せるとは言え、できることならシミのない肌を手に入れたい。

 

今回はそんな方に向けて、シミができる原因や予防方法、改善方法をご紹介します。

1.シミの原因とは

シミが出来る原因の多くは紫外線による影響です。

紫外線を浴びるとダメージを負った皮膚は新しい細胞と入れ替わろうとします。

この時、肌の新陳代謝が上手く機能していないと

肌が綺麗な状態で入れ替わりが出来ず、シミができてしまうのです。

 

新陳代謝が正しく機能するかは、次の要素で決まります。

  • 栄養が十分に細胞に行き届いていること
  • 再生能力が低下していないこと
  • 水分を十分に蓄えられているか

など


睡眠不足や偏った食生活などが積み重なり、新陳代謝が低下してしまうと
紫外線などでダメージを負った場合にシミができてしまうのです。

 

逆に紫外線に当たったときにしっかりと保湿をし、ビタミCなどを摂取して
十分な睡眠をとれば、シミにならず綺麗に細胞が生まれ変わります。


年齢を重ねて、シミが出来始めると次々にシミが増えていくのは

肌の状態が悪化しているからです。

加齢とともに、新陳代謝は自然と低下していくので

30代、40代と歳を重ねるごとにシミになるリスクが増えていきます。

 

基本的な対策は規則正しい生活を送ることはもちろんです。
そして何よりも紫外線に当たりすぎないことが重要になるでしょう。

タバコはシミの原因になる

喫煙すると体内にニコチンやタールが取り込まれます。

ニコチンは血管を収縮させる働きがあり、皮膚近くにある毛細血管も収縮します。

 

血管が収縮する=血流が鈍るです。

つまり、必要な栄養素が細胞に行きわたらなるということです。

血管の収縮も、一時的なものであれば大した影響はありません。

しかし、喫煙によって繰り返すことで、肌細胞は正常に再生できなくなります。

これによりメラニンが次第に皮膚表面に定着するようになり、シミとなるのです。


また、喫煙するとニコチン以外にも様々な有害物質が血液中に入り込みます。

例えば、活性酸素

メラニン細胞は、細胞への攻撃を紫外線と同じように検知します。

活性酸素が取り込まれると、メラニンの生成が体全体で行われるようになります。

そのため、喫煙を続けると日光を浴びていない場所でも、シミが出来たりします。

睡眠不足もシミの原因となる

肌細胞は約28日周期で生まれ変わるとされています。

細胞が生まれ変わるのは寝ている間で、起きている間ではありません。

つまり、新しく細胞が作られるためには正しい睡眠時間が必要なのです。

しっかりと睡眠を取れていれば、肌細胞のターンオーバーがしっかり行われます。

もしシミ予備軍ができても新しい細胞に置き換えられてシミにはなりません。

逆に、規則正しい睡眠をとらないとシミがシミのまま定着してしまうわけです。

 

肌細胞が作られる時間が22時から深夜2時の間といいます。

この時間にぐっすりと眠っていることがポイントです。

夜寝れなかったから、昼寝して睡眠時間を取っているから問題ない!

というのは大間違いです。


トータルで睡眠時間をとればいいわけではありません。

肌再生が出来なければシミだけでなく、シワやクスミの原因にもなります。

ニキビなどの肌トラブルになっても回復に時間がかかります。

規則正しい睡眠を心がけることが、肌シミを作らない第一歩と考えてください。

便秘がちなひとはシミになりやすい

女性の場合、便秘になるリスクが男性よりも高いと言われています。

これは骨盤の構造などが主な原因ですが、便秘になると腸内環境が悪化します。

すると、悪玉菌によって有害物質が作られたり、老廃物がたまり続けてしまいます。


それらの問題物質は、最終的に腸壁から血液中に取り込まれてしまいます。

つまり、便秘になると老化を促進するような物質が次々に血液中に入ってくるのです。

これはボクシングでいうとノーガードでパンチを浴び続けているようなもの。

健康なはずの肌細胞も、いずれダウンしてしまいます。


便秘なんてと侮っていると体全体へ悪影響があります。

便秘を解消するためには、食物繊維を多く含む食事に見直しましょう。

乳酸菌などの善玉菌を積極的に摂取することが必要です。

ストレスでもシミは増える

過度なストレスに晒されると、人間は自律神経が乱れます。

自律神経が乱れると、肌細胞が正常に働かなくなり、シミができやすくなります。

 

ストレスを根本から解消することは難しいです。

自分自身を出来るだけ意識して、良い環境に置きましょう。


美味しいものを食べる。

リフレッシュするための適度な運動をする。

だらだらせずに、できるだけ早く布団の中に入る。

趣味の時間を充実させる。

お風呂でリラックスなど、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

2.シミの正体とは

シミは肌が刺激を受けたときにできるメラニン色素が沈着した結果です。

 

刺激の最も代表的なものは日焼けである紫外線です。

また、ゴシゴシと肌を痛めるような洗顔をしていると刺激になることがあります。

衣類が肌と擦れることでも刺激になる人もいます。

 

皮膚には真皮の手前にメラニン細胞があります。

この細胞は刺激を受けると肌を守るためにメラニンを生成します。

生成されたメラニンが蓄積すると、やがてシミになります。

 

メラニンは有害なものではなく、肌をダメージから守るために作られています。

ですから、正常に肌細胞のターンオーバーが出来ればシミになることはありません。

 

ターンオーバーの異常は加齢によるものが最も多く

そのために年齢を重ねるとシミが増えると言われています。

若い頃は日焼けしても、すぐに白くなっていたのに…というのはこのためです。

 

シミは外部要因が根本的な原因ですが、実際は体内で生成したメラニンなのです。

つまり、体の防御反応の結果生まれた産物が浮き出ている状態といえます。

シミが沢山あるのは、それだけ肌のターンオーバーが衰えていることの証拠なのです。

3.シミの種類

シミといっても様々な種類があり、広義の意味では以下のような種類があります。

それぞれ原因、対策などが異なっています。

ご自身のシミの状態と照らし合わせて対処、対策の参考としてください。

老人性色素斑

いわゆる一般的なシミです。

紫外線などによる肌への刺激によりメラニン色素が沈着し肌表面に出てきたものです。

頬やコメカミに出来やすいシミです。

老人性とありますが、老人でなくても出来ます。

肝斑(かんぱん)

40代の女性に多く見られ、閉経とともに消えるのが肝斑です。

頬骨や鼻の下などに左右対称に出てくるのが特徴で、濃淡は均一になっています。

一般的なシミとは異なり、女性ホルモンの影響によって発現します。

妊娠性肝斑(にんしんせいかんぱん)

妊娠することでシミが一気に増える方がいます。

これは妊娠によるホルモンバランスの乱れが原因で起こる妊娠性肝斑です。

時間が経過し、ホルモンバランスが正常化すると自然に消えるケースがほとんどです。

妊娠中は乳首の色が濃くなるなど、メラニン細胞も活性化します。

このため、ちょっとしたことでもメラニンが生成されてしまうのです。

 

また、出産後は産後ストレスによってシミが増えます。

ホルモンの乱れ、睡眠不足、夜泣きのストレス、授乳による栄養不足などが原因です。

一時的な生活リズムの崩れが原因ですが、放置すれば消えなくなってしまうことも。

できるかぎりの範囲でスキンケアをして、肌を労ってあげましょう。

雀卵斑(じゃくらんはん)

小さな斑点状のシミで、鼻や頬を中心にして広がりを見せます。

続に言うソバカスですが、遺伝的なものが強く小学生など低年齢のうちに現れます。

紫外線などの刺激を受けると色が濃くなる傾向にあります。

脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)

イボ状になったシミです。

老人性色素斑により出来たシミの角化が進んで隆起したもので、手の甲にも出来やすく
レーザーで削り取るなどの処置で解消します。

美白化粧品では効果がありません。

炎症性色素沈着

傷を受けるなどで炎症した場所でメラニン色素が沈着してシミのようになります。

低年齢では痕になることはありませんが、加齢により目立つようになります。

4.シミの消し方

シミを消す方法は主に3種類です。

美白化粧品を使う

最も一般的なアプローチは、美白化粧品を使う方法です。

シミに効果があると言われている成分には、次のようなものがあります。

  • ビタミンC誘導体
  • アルブチン
  • プラセンタ
  • トラネキサム酸
  • リノール酸

美白化粧品と謳われるものの多くには、シミ消しに有効な成分が含まれています。

しかし、どれも確実にシミが消せるわけではありません。

医薬品ではなく、あくまで美白化粧品なので、長期的に使用する必要があります。

レーザー治療

シミ除去の中でも物理的にかつ素早く処理するのがレーザーによる除去です。

レーザーはシミであるメラニンにめがけて照射し、その熱量により除去する方法です。


ただし、日本人は欧米人に比べるとメラニン色素が多い人種と言われていています。

レーザーをむやみに当てるのは要注意。

一時的にシミが消えた後、メラニンが活性化してシミをぶり返すことがあるからです。

全てのシミにレーザー治療が効果的とは限らないので医療皮膚科で相談しましょう。

 

また、レーザー治療には少なからず痛みを伴うことがあります。

全く痛くないという人もいれば、眠れないほど痛いという人もいます。

痛みに関しては、個人差が大きいです。


最近のレーザー治療は痛みを出来るだけ出さないように改良されています。

しかし、それでも多少の痛みを伴うことは避けられません。

 

また、治療法によっては費用もかなりバラツキがあります。

ほとんどのクリニックでは事前に無料カウンセリングを行っています。

シミ取りレーザー治療を検討される方は、複数の医療機関で話を聞きましょう。

納得した上で治療を進めるのが大事です。

内服薬を使用する

一般的に流行しているのは外用薬です。

しかし、肌の外からアプローチする方法では効果が出ているのか分からず

途中で挫折して使用を中止するケースも多くあります。

 

そこで注目したいのが飲み薬で体の内側からアプローチする方法です。

シミ消し薬の大半にはアスコルビン酸L-システインなどが配合されています。

しかし、肝斑を対象にする場合はトラネキサム酸が効果的と言われます。

 

シミの種類によって飲むべき薬は変わってきます。

内服薬を用いてシミを改善したい場合には、安易な自己判断は避けましょう。

シミの状態について皮膚科で一度しっかりと相談しましょう。

シミを放置しないで!

シミは気が付くと出来ているので、見つけた時にはショックを受けます。

シミができてしまったときには、できるだけ早くケアをしましょう。

放置し続けると、シミが大きくなったり、濃くなったります。

 

シミはメラニン色素の塊のようなものです。

シミのできたところに紫外線を浴びると、より多くの紫外線を吸収してしまいます。

これは肌を紫外線のダメージから守るための働きとして、正しいと言えます。

 

ですから、シミを放置するのは、シミができやすい環境を増長させます。

できるだけ早く処置をして、これ以上増えないようにしてください。